行動指針(核となる価値観)
その1 依頼主を感動させ、良い関係を持続します。
依頼主を感動させ、良い関係を持続します。
私たちオープンシステムの建築家は、私たちの仕事の結果が、依頼主に与える影響の大きさをよく知っています。依頼主に何を与えることができるか。私たちの仕事は、すべてここにかかっています。建築は、同じお金をかけても、知恵と工夫と努力で、結果に大きな差がでるからです。
私たちは、依頼主の要求をたえず自分の要求より優先させます。そして、いつも強く気にかけているという事実をはっきりと伝えます。また、依頼主の親しい人が岐路に立っているときは、いつでも私たちのところにお連れくださいと伝えます。できるかぎりの助言を差しあげ、喜んでいただきたいと願っています。
その2 爽やかな挨拶と、魅力的な笑顔で接します。
爽やかな挨拶と、魅力的な笑顔で接します。
挨拶は、言葉のコミュニケーションの第一歩です。先に挨拶のできる人は人間として一枚上です。お会いした時やすれ違った時、周りの人を明るくする爽やかな声で、私たちは進んで挨拶を差しあげます。
挨拶が言葉のコミュニケーションなら、笑顔は言葉以外のコミュニケーションです。笑顔を絶やさない人は、人間として大きな魅力があります。また、自分だけでなく相手も幸せな気持ちにさせます。笑顔は不思議な魔法です。
私たち建築家は、けっして悪気はないのですが、気がつかないうちに仏頂面になっていることがあります。依頼主や専門業者とのコミュニケーションも含め、無愛想では質の高い仕事はできません。常識豊かに、そして意識をして、私たちは挨拶と笑顔を振りまきます。
その3 面白い事を考えて、周囲を楽しくさせます。
面白い事を考えて、周囲を楽しくさせます。
いつもむき出しの元気印という人はいません。いたら、ばけものです。自分との対決が長く続くと、心も体も消耗します。それが人間です。頑張っている自分にも周りにも、ちょっと気を利かしてご褒美を差しあげましょう。
フランスの思想家・パスカルは言いました。「人間は、どんなに悲しみに満ちている時でも、誰かがうまい具合に気晴らしに引き入れてくれたら、ほら、もうその間はこんなに幸福なのだ」と。
一時的に現実から逃避して、目の前の課題から離れてみることも大事です。すべて100点満点を目指さなくてもいいと思います。建築は、ただの箱ではなく、人間が住むものですから。
その4 失敗を恐れず、新しい冒険に挑戦します。
失敗を恐れず、新しい冒険に挑戦します。
あるアプローチが、別のアプローチより何倍も良い結果を出すのは、よくあることです。間違ったアプローチに頼っていて、本来の能力を出し切れていないとしたら、私たちには成功の可能性が十分にあります。間違いを正せばいいのですから。
これまでに多くの偉人が言いました。失敗はできるだけ早く、しかも度々繰り返す方がよい、成功に至る道は失敗の連続だったのだから、と。
飛躍とは、思索から生まれるものではなく、行動から生まれるものだと思います。私たちは失敗を恐れず、いつも新しい冒険に挑戦します。
その5 仲間を大切にし、協力しあって進みます。
仲間を大切にし、協力しあって進みます。
人は、人とのかかわりの中で生きています。そして人は、誰かから好意を受けると、お返ししたくなります。一人の力だけで伸びていく人はいません。集団やコミュニティの持つ力が、個々の能力を伸ばします。
どんなに優秀でも、自分のことしか考えない人は、イエヒト・コミュニティには必要ありません。もしかしたら事務や経理の人は、依頼主の要望や設計のことなど自分には関係ない、と思っていないでしょうか?
そうではありません。直接的に設計の業務に携わっていなくても、事務や経理の人が依頼主を感動させることだって可能です。私たちは、他者と相互に作用し合い、持ちつ持たれつの関係で生かされ、仕事をしています。仲間を大切にし、助けあう心がイエヒト流です。
その6 学びを忘れずより多くの成果を追求します。
学びを忘れずより多くの成果を追求します。
人は多くの場合、何かを達成したり、学んだり、改善したりしたときに充足を感じます。そしてさらに試練を課し、能力を伸ばそうとします。自分を甘やかす行動より、成長の過程に充足を感じるからです。
学びと行動は、車の両輪のようなものです。読書には思いがけない発見があり、時には化学反応を起こして、大変化することもあります。私たちは、たとえ成功をつかんだとしても、そこで立ち止まりません。更なる可能性を求めて、終わりなき進歩を目指していきます。依頼主を感動させるために。そして、依頼主のメリットを更に最大化するために。